アニ×シェア住民の体験記~

ani×share

ani×share



200人規模のシェアハウスから、
居住者10人程のアニ×シェアに移住した話



  【 200人規模のシェアハウス 】






私は以前、200人規模のシェアハウスに2年ほど住んでいました。
そのきっかけは、社会の閉塞を感じる中、コロナ禍も重なり、一人で暮らすことの寂しさに耐えかね、 その反動で「家に帰っても人がいる生活」に憧れを抱いたからです。
実際に住んでみて、寂しさ自体は解消されました。 人の笑い声も絶えず、シェアハウスのメリットである家電やキッチンなどの設備も充実していましたし、 その施設に完備されていたコワーキングスペースで仕事に集中して取り組むこともできました。
私は就職するまでは神奈川で実家ぐらしをしていたのですが、新卒で上京したての頃に、一人暮らしではなく シェアハウスに住めばよかったなと感じました。
自分以外の大人がいると安心しますし、困ったことはいろいろ聞けそうですしね。

しかし、大規模なシェアハウスであるがゆえに、デメリットもいくつか散見されました。
一つは、住人の「当事者意識」が低いこと。例えば、居住者が多いゆえに深夜になっても共有スペースには人がいつも集まっているため、 「他の住人は寝ている」という意識がなく、夜中の3時でも酒盛りをしている笑い声が施設中に響いていました。
また、ゴミ捨ても曜日を守らず、分別も特にせず、いい加減に捨てる人も多くいました。

2つめは、「結局あまり人とかかわらない」こと。人数が多い、また施設が広いがゆえに、 一人当たりの喋れる時間はアニ×シェアを含めた小規模のシェアハウスに比べて少なくなります。
そのため、結局は仲の良い友人はあまり作れずじまいでした。そのような経験もあり、私は小規模のシェアハウスに引っ越すことを決意しました。

シェアハウス自体は、日常では関わることのない人と出会えるいい機会になりますし、 実際に家に帰って人がいる環境というのは精神衛生上良かったので、次はもう少し一人一人と密接に関われる環境に身を置こうと考えました。
このような経緯から、私はアニ×シェアの金町の施設に入居しました。





  【 アニ×シェアの金町 】




幾多のシェアハウスからアニ×シェアを選んだ理由は、 「アニメ」という共通の言語を持つ人が集まっていることに安心感を覚えたからです。
大規模シェアハウスは「陽キャ」「パリピ」が多かったのですが(基本的にはいい人たちばかりでした)、 アニメや漫画の話をしてもよくわからない人が多く、仲良くなるきっかけを掴みにくいと感じることが多々ありました。 (『ソードアート・オンライン』や『転生したらスライムだった件』の名前を出しても「知らない」と言われたときは、ショックを受けました笑)

その点、アニ×シェアはどんなニッチな作品でも誰かしらは知っているので、そこから話を広げやすいですし、 住人の関係性もある程度固まっているため、気が合いそうな別の住人を紹介してもらえることもあります。
また、家賃も入居を決める大きなきっかけになりました。先述した大規模シェアハウスは月の家賃だけで10万円を超すため、 そこに諸々の生活費を足すと負担は結構大きくなります。アニ×シェアは家賃(光熱費込み)が7万円前後と、このご時世的にはかなり良心的ですし、 シェアハウスだからこそ敷金礼金などの初期費用がかからないため、「失敗してもまた引っ越せばいいや」と気軽に入居を決めることができました。



ani×share

ani×share







アニ×シェアでの生活で特徴的な点は下記の3つです。

一つは、定期的な懇親会があり、仲間外れになりにくいことです。新しい住人が入ってきたり、また年末年始等の世間的なイベントがある時期は、 金町、北小岩、千歳船橋と3つのシェアハウス合同で集まることがよくあります。

もちろん、強制参加ではなく集まりたい人だけで集まるものなのですが、新人にとっては他の住人と仲良くなれるきっかけになりますし、 人数もあまり多くないので「友人が出来ずに肩身が狭い思いをする」ということはあまりないのかなと思いました。

また、他の住人の方も新人には積極的に話しかけてくれるので、「自分から知らない人に声をかけづらい…」という方も安心してよいのかなと思います。
少なくとも、今まで私は話し相手が見つからずに退去してしまった人を見たことがありません。大規模シェアハウスの際は、 残念ながら全員集まることが人数的に難しいため、自分以外にも友人を作れずに退去してしまう人は一定数いました。

もう一つは、「共同生活」をかなり意識的に取り入れているということです。
大規模なシェアハウスに比べ、小規模なシェアハウスはハウスキーパーを入れることが難しいので(アニ×シェアでは敢えて入れてないそうですが)、 必然的に掃除やごみ捨てなどは担当制になります。 ただ、アニ×シェアの場合は基本ごみ捨ては二人以上が担当になるよう調整され、 お互いがサポートできるような体制が取られています。掃除に関しては一人で担当することもありますが、 施設のLINEグループで聞けばわからないことは教えてくれますし、帰省をする場合でも積極的に代わってくれます。
施設が大きくないので連帯感が高まり、より支え合える体制になっているのは、小規模なシェアハウスの利点ですね。

余談ですが、掃除の仕方はマニュアルがあり、生活の知恵として色々と身につくことが多いので、 初めての一人暮らしの前準備として入居してみるのもおすすめです。
私は現在一人暮らしなのですが、アニ×シェアで身につけたいろいろのお陰で、部屋をきれいにキープ出来ています。 (以前の一人暮らしの時は、結構部屋が散らかっていました……)

また、アニ×シェアではリーダーがいます。これは、施設ごとのまとめ役で、誰か困っているひとが居ないかしっかり見てくれてますし、 トラブルがあった際にも積極的に解決に動いてくれるので、集団生活をするという面でとても頼りになります。
他のシェアハウスでももしかしたらある制度かもしれませんが、個人的にはアニ×シェアがしっかり集団生活を維持できているのは、 このリーダーの貢献度が大きいからではないかなと思っております。






ani×share

ani×share




ちなみに、シェアハウスに入居を考えている方は、友人達と遊びに行ったり家でゲームをしたり、ということを思い描いている方もいるかもしれません。
こういったイベントはもちろんあります!私自身も、友人たちと深夜までゲームをしたり、一緒に遠出をしたことが何回もありました。
ただ、これは誘い待ちの姿勢だとなかなか厳しいように感じました。人間関係なので当たり前かもしれませんが、 そういった楽しいイベントをしてみたいなら、積極的に声をかけてみてください。アニ×シェアの住人はシャイなひとが多いですが、 そういうことが嫌いなわけではないので、おそらく誘いに乗ってくれるのではないでしょうか。
ちなみに、金町の施設の屋上では花火が見えるので、よかったら夏には試してみてください。



いろいろと書き連ねさせて頂きましたが、他のシェアハウスとは違うアニ×シェアならではの最大のメリットは、 「人間的成長」にあると私は思います。
人と人が一緒に生活をしていたら、楽しいことはもちろんのこと、トラブルや不便に感じることもあります。掃除をサボったら怒られますし、 うるさくしたらもちろん怒られます(笑)
ただ、 そういった人との共同生活の中で「どうやったら相手が喜んでくれるか」「一緒に楽しく生活するには、どうしたらいいか」 を考えていくことが習慣づけられるので、大きなくくりでの「社会人」としていろいろ学ぶことは多いなと感じました。

私はクリエイターさんと関わるお仕事をしているのですが、ビジネス面でもアニ×シェアでの経験はいきているなと感じます。 特に、これから大人や社会と関わっていく若い人にこそ、アニ×シェアでいろんな刺激を受けて欲しいなと思います。
もちろん、シェアハウスに求められているであろう、「他人との楽しい暮らし」も体験できますので、「どんな人たちがどんな生活をしているのか」 よかったら一度見学に行ってみてはいかがでしょうか?





ani×share

ani×share