アニ×シェア


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【 アニ×シェア10年目のヒストリー 】

 2012年2月某日、つくばエクスプレスの六町駅徒歩6分の住宅街に最初の「アニメ好きのシェアハウス」が出来ました。 順風満タンに見えるかもしれませんが、それは苦労の連続でした。

 きっかけは、前職でシニアマンションを企画した際「少子高齢化が進むこれからの時代はむしろ若者の支援こそ必要ではないか…」 と若者向けのサービスマンションを考えたのが始まりでした。数年後の退職を機に、その思いを胸に、趣味系のルームシェアの 企画や運営を行ったのですが、うまくいかず資金もつき、知り合いに紹介された会社でアルバイトをしていた時に、 アニメ好きの若者と知り合い、秋葉原を案内してもらうようになり、オタク仲間と知り合うようになりました。

 私自身、昔から週末にはアニメを見て一週間の疲れを癒す習慣があり、好きなアニメがグレンラガンやレールガン という事もあり彼らと話が合いました。しかし、私には以前の職場で同僚に「アニメ好きでしょ」と聞かれた時、 おもわず「いや違うよ」と言ってしまった過去があり、それ以来ずっと後悔が心に残っていました。

 それは彼らも同じで、今の仲間に出会うまでは周囲にアニメ好きと言えず、友達を作る事もできなかったらしい、 でもmixiを通じて「花咲くいろは」のぼんぼり祭りに集まった人達と仲良くなり、感動の一夜を過ごすことが出来たのだそうです。

 そんな彼らの集まる場所は秋葉原のサイゼリヤしかなく、ペペロンチーノで何時間も過ごす姿を見て、彼らの居場所を作りたい と強く思い、彼らにシェアハウスを提案したところぜひ作ってほしいとお願いされたのです。


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 それから、六町に良い物件を見つけ、若者支援に賛同していたアルバイト先の社長に資金援助をお願いしたのですが 厳しい条件を要求され、絶望し断念しかけた時に母や兄が協力を申し出てくれ、何とか運営を開始することができ、 彼らとの約束を果たすことが出来ました。

 初期メンバーには秋葉原で出会った人以外に、彼らの紹介で入ってきた人もいましたが、アニメ好きな人達の居場所として、 毎週のように人が集まり、シュタゲの2クール一挙見放題が行なわれたり、麻雀やカードゲームを行うなど、楽しい日々がありました。

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 しかし、半年が過ぎ、1年近く経って落ち着いた頃、いろんな問題が浮上してきました。
当初から掃除当番などのルールは作っていたのですが、原則は気付いた人が掃除をする。としていました。 しかし、当番を守らないどころか、汚した食器もあらわず、ゴミ出しもせず、という人がいて注意しても直らず、 そういう人が一人でもいると、次第に住民同士の心は離れ、風呂もカビだらけ、ゴミも溜まりっぱなしと、すさんでいき、 食事会に参加しない人まで現れるようになりました。


さらには長期にわたり家賃を滞納する人も・・・

 当時オタクと呼ばれる範疇に居た彼らには様々な生い立ちがありました。人と話すのが苦手で友達も出来ず不登校になった人や、 片親で高校卒業後いろいろと仕事をしたけどうまくいかない人など、私はそんな彼らの相談に乗り 「新しい仕事を見つけたら、お祝いに数か月分の未納をチャラにしてあげる」などと、立ち直りの機会を与え、 実際定職につけた人もいました。

 しかし、結末が悲しく終わった人もいました…。
その人は両親の離婚と共に家を離れ、野宿を経験するなど孤独に生き、自信も失い、なかなか定職につけないコミュ障の問題児でしたが、 根は優しくていい人でしたので、親でもあり友人でもありという立場で、深い話もして接していました。

 しかし当時、海運の仕事で半年近く家に帰ってこず、1か月ほど滞在しては、また半年不在するという人が家に居ましたが、 その人が久しぶりに帰宅した時、TVやブルーレイが無くなっていると言われ、すぐさま警察に来てもらいましたが、 「外部の犯行ではない」と小声で言われ、翌朝、彼の部屋の戸をたたきましたが、彼はもう居ませんでした。 私は海運の彼に、逃げた彼のこれまでの事を話したら、心良く許してもらいました。

 また、東北の大震災で家をなくし東京に来たという人もいました。
いろんなところを転々としてきたようで、はじめは優しい言葉で迎えてくれた人も、気が付けばお金や荷物を盗られ、 人の醜さに打ちひしがれる経験をしてきたようでした。
出会いが悪いのか、アルバイトで始めはいい人に出会ったと言いつつも、急に悪態をついては辞めるを繰り返し、 しばしば家賃の支払いが滞っていました。
その度に話を聞き励ましてきましたが、とうとう引き籠りがちになり、連絡も途絶えるようになったので、 話を聞こうと戸を叩いたら、逆切れされ、ひどい悪態をついて、その夜にはいなくなっていました。

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 彼らにとって現実は厳しい世界であり、その現実を少しでも癒してくれたり、励ましてくれたりするのがアニメで、 アニメは彼らにとっての生きる支えでもあるのです。 だから同じオタ話の出来る人は、似たような境遇で分かり合い、心通わせることのできる人だと感じているのでしょう。 だから、アニメ好きに悪い人はいないのであって、もし犯罪を起こすような人が居たら、 それはアニメに頼っても抜け出せない厳しい現実があるというだけのことだと思います。

 そんな人たちも集まった六町のシェアハウス[彼らの名誉の為に、普通の人(オタク)がほとんどでした。]は赤字続きで、 私自身も大家さんへの家賃の遅れを自覚していました。
区画整理での退去が近づいた頃、大家の息子で投資家という人が現れ、まるでヤクザのように住民がいる中、 大声をだして家賃滞納分の支払いを迫り、汚い言葉で何度もののしられました。私は恥ずかしくて住人に何も言えませんでしたが、 住民も私を気遣って何も聞こうとはしませんでした。それでも残った住人は新しいシェハウスに移ってくれました。

六町は思い出すと楽しい事もたくさんありましたが、辛いことも多い家でした。


それから舞台は、『千歳船橋エルミタージュ』に移りました

千歳船橋エルミタージュに移っても、引き籠り少女や住民同士のいざこざなど、初期においては困難の連続でした。 (念のために、アニメの事でもめたことは一度もありません)
掃除やゴミ捨てについてもなかなかうまくいかず、強制的にルールを厳格化する事や、清掃業者に依頼する事も考えましたが、 それらはどうしても何かが違うと思ってきました。
何故なら『やらない人はやらない』『そういう人が一人でもいると住民同士の信頼感が生まれない』 『住民同士の信頼感がなければ、誰もが安心して暮らせるシェアハウスなど成り立たない』そう感じていたからでした。

それゆえに家族でも一人暮らしでもない、赤の他人同士が仲良く暮らせる新しい住まいとしての価値観とシステムを住民と共に作り続けてきました。
もちろん今でも完成したとは言えませんが、『常に綺麗』は実現しつつあり、『誰もが心から快適に楽しく過ごすシェアハウス』 に近づきつつあります。その辺りのhistoryはいずれ機会があれば・・・。


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【 ani×shareの信念 】
ここまでお読みいただき誠にありがとうございます。もしご興味がおありであれば「アニメ好きのシェアハウス」 に対する思いを述べていますので、下記よりご一読願います。
conpany→







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